胃癌の主たる原因は ピロリ菌ということがわかりました。
幼少時にピロリ菌に感染した胃は、慢性胃炎を生じ、そのなかの数%の方が胃潰瘍・十二指腸潰瘍になり、数%~10%の方が胃癌になります。日本では 国民の約半数がピロリ菌に感染していると推測されます。
ピロリ菌に感染しているかどうかは、呼気検査・胃内視鏡(胃カメラ)検査等で簡単にわかります。ピロリ菌を除菌しますと、胃癌になる可能性が減ります。
除菌は、薬を1週間のむだけで 約90%の成功率です。不成功のかたは、違う薬をさらに1週間のめば、約95%の成功率でピロリ菌は消えます。一度消えたピロリ菌は、99%の方は再感染しません。
なお、検査と治療は、胃内視鏡(胃カメラ)をした方は、健康保険でできます。それ以外のかたは、自費診療となります。